日本は世界で有数の地震大国で、災害のリスクは非常に高いといわれます。住宅の免震耐震性を高める様々な技術開発が盛んですが、複雑で高価な装置を取り付けるよりも住宅の重心自体を低くすることが非常に効果が高いのです。とりわけ屋根の重量の比率が高くなりやすいので、ガルバリウム鋼板のような頑丈でありながら軽量な素材を新築やリフォームに用いることで効果的に耐震性を高めることができます。

災害に強い家を考えるなら知ってほしい!ガルバリウム鋼板!





ガルバリウムは金属の板なので、トタンを想像される方も多いかもしれません。トタンは軽量ですが10年もすればサビによる劣化でボロボロになってしまいます。その点を克服したのがガルバリウムで、鉄をアルミ・亜鉛・シリコンの合金でメッキした、金属でありながらサビに非常に強い素材です。このおかげでセメント瓦などと比べても遜色のない耐久性を実現しています。スレートなどの瓦では苔が生えたりと、美観が損なわれていくことがありますが、ガルバリウムは吸水しないので、苔が生えたりすることはほとんどありません。耐用年数はメーカーやグレードの違いにもよりますが、およそ20~30年ほどは持つといわれているので、リフォームで何度も塗装や補修をするよりもむしろお得なケースもあります。





ガルバリウム鋼板は屋根だけでなく、新築の外壁のサイディングとして採用されることが多くなりました。耐久性の高さに加えて、美しい近代的な風合いやデザインの豊富さが評価されています。黒色が採用されることが多いですが、白やブルー、木目調など様々なデザインを取り扱うメーカーもあるので選択の幅もあります。金属材は総じて雨音がうるさかったり、遮熱断熱性が弱かったりしますが、これらを克服した鋼板が次々に登場しているので非常に注目されています。